どうもウミです。

元ヤクルトスワローズの宮本慎也さんがコーチをしている東練馬シニアにお伺いさせていただいたのが2020年8月でした。

その時の映像はYouTubeにアップしているので、ご覧になられた方も多いと思います。

直接お会いできたことで、私自身も「投球・送球のレベルアップ」が劇的に変化するキッカケになりました。

公開シーン以外にも、たくさんお話をさせていただき、本当に貴重な時間となりました。

その中でも印象に残っていることがPL学園時代の練習のことでした。

ほぼ毎日、1年生が先輩のバッティングピッチャーをすることが日課だったようです。

バッティングピッチャーは基本的に打者へストライクを投げていきますが、当時PL学園ではストライクでもさらに先輩の打ちやすいゾーンに投げなければいけないということでした。

ストライクでも詰まらせてしまうとダメ!
打てない先輩打者が悪いとはならない!(汗)
ボール球が続くと交代させられる選手もいたようです!
全寮制なので私生活も気まずくなりそう!(汗)

もともとコントロールに自信があった宮本さんでも、相当プレッシャーがあったと言われていました!

精神的に滅入ってしまい、実際にイップスになってしまう同級生もいたようです。

これは有名な話ですが、ノックの送球は胸あたりに送球しないと捕球してくれなかったようです。

スルーされたボールは、ダッシュで取りにいくことが普通だったようです!

もともと送球に自信があった宮本さんのリリース感覚は一体どんなものか?

お話を聞くほど気になったので、PL学園時代の話の流れで宮本さんにお聞きしたところ、丁寧に教えいただき著書「意識力」を読むキッカケになりました。

宮本慎也さんのリリース感覚!

宮本さんの著書「意識力」にも詳しく書かれていたので、その一部を掲載させていただきます。

「意識力」宮本慎也 
 PHP新書 P115〜抜粋 

第三章 守る意識 「指先の感覚」
飛び抜けた能力がないと感じながら野球を続けてきた私だったが、ひとつだけ他の選手よりも優れていると思えるものがあった。

それはボールを投げる感覚だった。

ボールを投げる瞬間、このまま投げたらスライダーするなとか、シュートするなというのが感覚として分かる。

それだけなら同じ感覚を持つ選手もいると思うが、そこから意識して修正するというのは、なかなかできるものではない。

指先の感覚で修正する能力は、他の選手よりも優れていたと思っている。

例えば、このまま投げたらスライダーしそうだなと思ったら、人差し指のほうにグッと力を入れて投げればいい。

このままだと抜けるなと思ったら、指先で上から押さえつけるようにして投げる。

今度は引っかかりそうだなと思ったら、わざと抜いて投げられるようにしていた。

偉そうな言い方をすると、普通の人の感覚が分からないので、これくらいは誰でもできるものだと思っていた。

結論、誰でもできることではないと思いましたが

ただ、19年間見てきたなかで、チームメートのなかで同じ感覚で投げているなと思ったのは、古田敦也さんぐらいだった。

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19年のプロ野球生活で古田さんしかいなかった!
もうレベルが異次元です…笑

私自身、現役時代を振り返ると。
当然ですが、宮本さんのように”絶妙なリリース感覚を意識”して送球することができていませんでした!笑

しっかり握れていないときは、暴投にならないように”無意識に調整”をしていたとは思いますが、確実にリリース感覚を意識して調整することはできていませんでした。

宮本さんも古田さんも、もともとは“無意識にリリースの絶妙な調整ができていた”と思います。その無意識にしていた「動作や感覚」を言葉で明確に表現できていることに、一流プロ野球選手のセンスがあると思いました。

これはリリースに限った話ではありませんが、言葉で感覚を表現できることは、良い動作を取り戻すキッカケや再現性を高めることにも繋がります!

まずは自分なりの表現でしっかり”動作の感覚を言葉”にしておくことをオススメします。

少し話題から逸れましたが、宮本さんのリリース感覚を参考にしてキレダスを投げてみました。

自分にあった最高の握り方

キレダスを使うことで”手首を立てた状態でリリース”することが自然にできます。

リリースの瞬間に、手首を使うと一瞬でも無駄な力が入るため、連動している肩・肘の筋肉も緊張しやすい状態になり、リリースの力の入れ具合などの調整をすることも難しくなります!

ある程度キレダスが力強く投げれるようになってから取り組んでほしいところでではありますが

リリースを絶妙に調整しながらキレダスを投げてみてください!
本当に写真や動画でもお伝えしずらいところになりますが…

浅く握ったり
深く握ったり

強く握ったり
弱く握ったり

人差し指と中指の間隔を
僅かに広くしたり、狭くしたり

人差し指を少しだけ浮かせたり
中指を少しだけ浮かせたり

投げて見ると同じような握りでも、感覚が同じではないことに気づくことができるはずです!

この握り方のときは、こうなるなとか! リリース感覚とキレダス飛行傾向を確認しながら練習すると、より効果を感じることができると思います。

あえてベストな状態では投げれないですが、宮本さんのようにしっかりとボールが握れなかったときの対策にもなりますね。

また、意外にも今までと違う握り方のほうが力強く投げられたという人もいるかも知れません。

他人から見ると、何を変えたのか分からないくらい小さな違いになりますが、想像した以上に成果が得られる選手もいるのではないでしょうか?

私は今まで以上にしっくりくる握り方を見つけることができました。

もちろんですが、ある程度継続して数はこなしてほしいところです。

また、一緒にキャッチボールをした相手(指導者や保護者)はどんな感覚で投げたのか、小中学生が相手でもしっかり会話を繰り返すことで、良い感覚を定着しやすくなると思います。

小学生からでもはじめよう

小中学生には少し難しい練習と思われそうですが、是非取り入れてほしいと思います。

少年野球で開催したキレダスの体験会でも、少し握り方を変えただけで、感覚を掴み激変する選手もいました。

また意図的にいろいろな握り方を試す習慣をつけることで、「暴投の対策」「自分に合った力を伝えることができるボールの握り方」を見つけやすくなるからです。

再度「意識力」P115の続きを見ていただきたいのですが

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ヤクルトの森岡良介からは「慎也さんは、どうしてツーシームの握りでも真っ直ぐに投げられるんですか?」と聞かれたこともあった。

ここに分かれ道があると思う。

最初は誰でもできないのである。

例えばショートでゲッツーを狙う場面を思い浮かべてもらいたい。
たとえ変な握りでボールを握ってしまったとしても、セカンドまではすぐそこだ。

「その辺には行くやろう」と思って、不格好でも投げてみればいい。

ところが、最初からそれをやらない。

だから、ずっとできなくなってしまう。握り直してから投げていたら、いつまで経っても難しい握りで投げることはできない。

無意識で握り直す癖がついてしまえば、投げることすらできなくなってしまう。

よく古田さんが言っていたことだが、キャッチャーがバチッとボールを握ることは少ない。
ピッチャーが投げたボールを捕球してから、 すぐにボールを握るのである。

ほとんどがきちんとは握れない。

そういうなかで投げなければいけないのだから、「あかん、ボールが抜ける」と思ったら、ワンバウンドでなげていたという。
いつも握り直してから投げていれば、そういう発想をすることもできない。

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野手の場合は、ノックを受けて何球くらい1発で理想の握り方が出来ているでしょうか?

ほぼ、理想の握り方にはなっていないと思います。

余裕があればいいのですが、余裕がないときにいかに暴投を投げないか! 

アウトにできるか! 

技術の差は余裕がなく、追い込まれたときに顕著になりますね。

キレダスで練習して慣れてきたら、普段のキャッチボールでも意識的にいろいろな握りでしっかり投げることができるように試してみてください。

最後に

まず暴投にならないキレダスで今回のリリース感覚の練習を気軽に試してみてください。

投球・送球について何か行き詰まっていた人は、レベルアップするためのキッカケが見つかる可能性があります。

基本的な握り方はYouTube動画などでお伝えしているところではありますが

手の大きさ、指の長さ、手の柔軟性、握る強弱の感覚加減、ボールが指に掛かる感覚などなど個人差は必ずあります。

そして、自分の感覚は自分にしか分かりません。

教えてもらうことも大切ですが、自分で見つけることのほうが数倍大切です。

今回の記事が日々の投球・送球のレベルアップに繋がれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。