打者にとって「素振り」は、スイングパワー、ヘッドスピード、バットコントロールなどのバッティング技術を身につけるための大事な練習になります。

現役プロ野球選手の打者でも、シーズン中の試合前後、オフシーズンのキャンプや自主トレーニングなど、チーム練習以外でも欠かせない練習です。

8種類の素振りを紹介する前に、まず「素振り」は試合などをイメージしながらする「アングルをイメージしての素振りと、「フォームチェックに重点を置いての素振り」同じ素振りでも目的が違います。

練習のための「素振り」で終わらせないためにも、この2つをしっかり理解しておきましょう。

「アングルをイメージする素振り」

<アングルイメージ例>
・打席からのグラウンド景色
・ピッチャーの景色、タイミング
・球種
・ボールの高さ・コース
・ゴロやフライの打球方向 など

実際の打席で様々なタイプのピッチャーやグラウンド風景などをイメージして行う「アングルをイメージをしての素振り」は試合でヒットやホームランを打つ確率を高めるための重要な練習になります。

素振りのときに、実戦をイメージすることは本当に重要です!

是非取り入れて欲しいメニューですが、正しいスイングの基礎レベルがある程度要求されます。

まずは「しっかりと力強い自分のスイング」ができることが前提となります。 

スイングの基礎レベルを高めるために、「フォームチェックに重点を置いて素振り」をすることをしっかりと練習していきましょう。

フォームチェックをする素振り

<フォームチェック箇所の例>
・フォームの力み
・スタンス
・ステップ幅
・膝の開き
・腰の回転
・前肩の開き具合、タイミング
・トップの位置
・スイング軌道 など

出来る出来ないのスピードには必ず個人差があります。

しっかりと意識をしながらスイングを反復することで、出来なかったことが「無意識」に出来るようになります。

オススメと言われなくても、多くの選手がこの「フォームのチェックを意識して素振り」をしていると思いますが、無意識レベルに出来るようになるには根気が必要です。

また小・中学生に限らず、意識ポイントをいくつも持ち過ぎてしまうと、混乱してしまうので、多くても2つくらいまでにポイントを絞って素振りをするようにしましょう。

しっかり「力強い自分のスイング」をした上で「アングルイメージ」をして素振りが出来るようになれるように練習を継続して頑張りましょう。

少年野球はまず「力強い自分スイング」!

まだ試合経験が少ない少年野球の子どもたちには色々イメージしながら素振りをすることはまだ難しい取り組みになります。

まずは、シンプルに素振りで「力強い自分のスイング」をしっかりと出来るようにしていきましょう。

そして「力強いスイング」で出来るだけ多く回数をこなせるようにしていきましょう。

毎日全力で30回「力強くスイング」する。
しかし、この回数でも多くの選手が継続できないようです…

たったの30回スイングするだけと思われるかも知れませんが、これだけの回数を毎日欠かさずに続けることは簡単ではありません!

素振りに慣れてきたり、試合経験が増えると少年野球の選手でも徐々に実戦をイメージして素振りをすることが可能になります。 

簡単な実戦イメージをするために、保護者や指導者などが状況などを伝えてあげて、回数は少なくても素振りを取り入れてあげることをオススメします。

「素振りを制する者が打撃を制する」

高校球児のレベルでもフォームをチェックして、様々な実戦アングルをイメージしながらできるようになると、質の高い素振りが出来ていると言えます。

しかし、意識が高い素振りが出来ている選手はそう多くいません。

高校球児だから出来るものでもありません。

少年野球の頃から少しずつ取り入れて習慣化していくことが大切になります。

試合の出場機会に恵まれない選手は、チームメイトの投手に断りを入れて「ブルペンで実際に打席に立つ」だけの練習もオススメです。

8種類のオススメ素振り紹介

それでは「良いスイングフォーム」を習得するために効果的な「素振り」8種類をご紹介させていただきます。

スイングスピードのアップ、コースの対応、バット軌道の修正など、それぞれ特徴も違い得られる効果も違います。

また、通常の素振りだけでは飽きたりする選手がほとんどなので、飽き防止にも効果を発揮してくれます。

良いスイングフォームを習得するために是非試していただければと思います。

素振り①「トレーニングバットを使う」

トレーニングバットでスイングをしていきます。

トレーニングバットは各メーカーから「長いバット」「重たいバット」「太いバット」などがたくさんの種類が発売されています。

各バットの効果も得られますが、バットを持ち替えただけでも、気分転換、感覚の変化が得られます。

種類により、効果や目的が違うので、そこは指導者や使う選手が理解して使用することをオススメします。

素振り②「ステップ&スイング」

歩きながら、リズムよくスイングをします。

歩きながらリズムをつけられるので無駄な力みが入りにくくなります。

タイミングを取るのが苦手な選手には特にオススメです。
慣れてきたら、ステップする方向、歩数などをアレンジしてスイングできるようにしていきましょう。

素振り③「腰切りスイング」

腰を回さずに、止めた状態でスイングします。

腰切りでのスイングは、前の肩の開きを抑えることが必須動作になります。

前肩の開きが早い人は、スイングスピードも落ちてしまうと同時にミートポイントも狭めてしまいます。

また、バットのヘッドの重みをうまく使えていない選手、インサイドアウトのスイングができない選手は改善に効果的などで特にオススメです。

素振り④「逆スイング」

利き打ちではない打席でスイングする練習です。

一般的には体の筋バランスや筋感覚の左右差を大きくしないためや、ケガ予防で行われる練習になります。

利き打ちで「良いスイングの理解」が深まると、感覚の無い逆打席でのスイングでもスイングが安定してきます。

素振りのクールダウンにもオススメです。

素振り⑤「片手素振り」

引き手、押し手それぞれ片手でバットも握ってスイングを行います。

左右の腕の使う感覚、ミート力がアップします。

左右の腕がそれぞれどのような感覚で動かせられるとバットをスムーズに振ることが出来るのか?

特に後ろ手の使い方は重要と言われていますが、どちらの手でもスムーズにバットが振れるように取り組みましょう。

片手でのスイングになるので、バットの長さや重量など考慮してスイングスピードの加減などに無理がないように各自調整して取り組んでください。

素振り⑥「早振り」

スイング数や時間を予め決めておき、素早くスイングを繰り返す練習になります。

スイングスピードやスイングに必要な筋力が鍛えられます。

また回転軸を安定させることも必須なのでスイング時の身体のバランスもよくなります。
スタンスをやや広めに取ると安定してスイングしやすくなります。

素振り⑦「スローモーション」

スイングの構えからフォロースルーまでを、スローモーションでスイングします。

身体の各部の動き出すタイミング、動作、スイング軌道などを細かくチェックすることが可能です。

簡単そうですが、通常のスイングで自分自身がどのようなスイングをしているかを理解していなければ「スローモーションのスイング」は出来ません。

慣れるまで時間がかかる選手もいます。
地味な練習ですが大切です。

素振り⑧「スイング軌道を極端に意識する」

ダウンスイング、アッパースイングなどを極端に意識してスイング軌道の調整感覚を磨きます。

自分のスイングを映像で確認してみると、意外に極端なイメージしていたスイングが全然出来ていなかった経験はありませんか?

自分の意識やイメージと実際のスイングがどのくらい差があるのか?
出来ていなかった場合は極端に意識してスイングするくらいが良いケースもあります。

そのギャップをなるべく縮められるように練習しましょう。

最後に

素振りの意識ポイントと8種類の練習方法についてご紹介させていただきました。

素振りのレベルがアップするとバッティングも確実にレベルアップします。

レベルアップするために、プロ野球選手や社会人野球の選手などレベルの高い野球選手がどのような素振りをしているのか、機会があれば日頃から観察することもオススメします。

今回ご紹介した中で、取り入れられる事があれば、是非チーム練習や自主練習に取り入れてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。