前人未到の50-50を達成した大谷選手の打撃を振り返って少年野球に活かせないか?
ボールの遠くに飛ばすこと、ホームランをたくさん打つことは
多くの野球選手にとっての「夢」です。
そんな「夢」をメジャーリーグの世界で実現させてしまった
大谷翔平選手!
シーズン54本(ナ・リーグ1位)
130打点(ナ・リーグ1位)
.310(ナ・リーグ2位)
大谷選手の世紀に残る大活躍で野球をはじめた子どもはたくさんいます!
肖りたくなる気持ちは分かります。
スケールは大き過ぎて真似することも難しいことは分かってはいますが
私なりの視点で少しでも現役の少年野球の選手や保護者に活かせるような情報になればと思い
今回は大谷選手のバッティングをメインに考察させてもらいました。
【 目次 】
大谷翔平の父・徹さんのバッティングの教え!
大谷翔平選手は小・中学生時代は硬式のシニアリーグに所属していました。
約7年間お父さんの徹さんもチームの指導者として在籍していたそうです。
バッティングについて、大谷選手にアドバイスしていたことは
「体が開かない」ことと
「左中間方向に二塁打をたくさん打てるようになりなさい」と言っていたそうです。
これ凄く良いアドバイスだと思いませんか?
「体の開き」は良く言われることですが、そこに+しっかり力強くスイングすることを忘れさせないために、逆方向の長打を意識させています!
小・中学生はじめ、アマチュアの選手に多いのがフォームを意識し過ぎてしまい、スイング自体が小さくなってしまうことです。
体が小さい選手でも、力が弱い選手でもスイングはしっかりさせること。
スイング軌道が小さくなってしまうと良いことはあまりありません。
逆に体が小さくて、力が弱い選手ほど、練習では特に遠くに飛ばせるスイングをしていくべきだと思います。
流石、ご自身の社会人野球までの選手経験と指導経験をされている方のアドバイスは深みを感じることができます。
本当に良い的確なアドバイスだと思います。
世界最高の打者のフォームを小・中学生は真似るべきか?
大谷選手のバッティングフォームといえば
大谷選手のバッティングフォームの真似をしたら
誰もが「ノーステップ打法」になると思います。
足を少しでも上げた時点で近年の大谷選手ではなくなりますね。
イチロー選手も、今シーズン引退した青木選手もメジャーリーグに行ってから、ステップする足を大きく上げなくなっていきました。
大谷選手もノーステップ打法にしたのはメジャーリーグに行ってからです。
エンジェルス時代にフォームを大幅に変更しています。
ノーステップ打法のプロ野球選手やメジャーリーガーはアマチュア時代は私の知る限りステップ足を上げていました。
大谷選手もアマチュア時代は足を上げています。
ステップ足を上げてバランスをうまく取りながらボールをミートしたり、飛ばす技術をアマチュア時代に積み上げた上でノーステップ打法になっています。
そこを忘れてはいけません。
ノーステップ打法はスイングの予備動作がつくりにくい為、ボールを力強く打つことが難しくなります。
余程の強い意志や目的を持っていない限り、小・中学生にノーステップ打法はボールが飛ばないし、窮屈なフォームに感じるので続かない選手が多いはずです。
ノーステップ打法で遠くに飛ばせる大谷選手は本当に凄すぎるんですね!
パワーが尋常じゃない!
ノーステップ打法を否定している訳でもなく、メリットもあるので練習に目的が明確であれば問題ありません。
しかし、打球も飛ばしにくいので大半の選手にオススメは出来ないと思っています。
ノーステップ打法のメリットは
体の無駄な動きができなくなるので、ミート力がアップします
私自身は高校時代、カウントが追い込まれたときに、ノーステップ打法で対応していました。
確かに三振は少なくなりました!
大谷選手がレガシーを使っていたら
近年主流のウレタンバット、「レガシー」や「ギガキング」は「金属」や「カーボン製」のバットに比べると確実に飛距離が伸びます。
飛び過ぎて少年野球では規制がかかりはじめていますが、レガシーやギガキングは投手からするとたまったものではありません。
本当に投手泣かせのバットです…^^;
大谷選手はリトルリーグ出身なので硬式球で野球をはじめています!
レガシーやギガキング、当時だったらビヨンドマックスあたりになるのでしょうか?!
すべて軟式用になるので、今主流となっているウレタン系のバットとは無縁ですね
大谷選手がレガシーを使っていたら、また凄い伝説が生まれていた可能性は高いかも知れませんね!
中学生のときには大谷選手のお父さん、徹さんが証言しているように、普通の球場で場外ホームランを放ち外の信号機を破壊してしまったそうです。
小・中学生の頃から打っても凄かったようです!
レガシーなどのようにバットの材質が変われば、同じ打者でもバッティングのスタイルが変わります。
高校では金属バットですが、今の金属バットは規格が変わり
以前よりも飛距離が出なくなりました。
そのことはここ1年の甲子園大会のホームラン数が激減したことからも分かります。
大谷選手は、高校時代に日本代表に選ばれています。
日本代表での試合は金属バットから木製バットに変わっていたので、大谷選手も木製バットで打っていましたが、木製バットを苦にせず、快音を響かせていました。
これは推測ですが、メジャーリーグ入りを強く希望していたことを考えると、普段は木製バットで練習していた可能性はかなり高いと考えられます。
木製バットになるとヒットやホームランを打つ難易度は確実に上がるので、高校野球から大学野球に変わるとそれに苦しむ打者は増えます。
大谷選手はパワーだけではなく、バッティング技術も確実に持ち合わせているということですね。
木製バットで打つことはバッティング技術を効率よくレベルアップさせることに大きく役立ちます。
取り組んでいる選手も多いと思いますが、小・中学生でも木製バットで素振りやティーなどからでも始めることをオススメします。